ミルの比較ミルの比較をまとめてみました。

ミルは、均一に挽けるものほど優秀です。

細かすぎる粉と粗すぎる粉の分布が狭い方が良く、その量が少ない方が良いと言えます。

各社比較してみました。

何故、細か過ぎる粉や粗すぎる粉が多いとだめなのかと言いますと、珈琲は抽出時に、まず、酸味が先にでて、次にうまみ、最後に苦味やえぐみが出てきます。直ぐにえぐみまで出す細か過ぎる粉と、出したい味がなかなかでない粗すぎる粉を同時に同じように抽出するのは不可能だからです。細かすぎると過抽出になり、味が重たくなります。

ミルには、カットして細かくするカット式と、磨り潰すタイプのグラインド式とプロペラ式があります。

発生する熱を気になさる方もおられますが、成分分析上、熱は何ら影響がない様ですので、ここでは触れずにおきます。


カリタ
ナイスカットミル

カット式
税込16800円


シルバータイプは、粉受けがより使い易くなっています。

税込17800円
速さ=100g/5分

重さ=2.3kg

(横向き)
幅=218mm
奥行=120mm
高さ=343mm

カット式の家庭用ミルの中では、一番優秀です。

カット式は、カット面がきれいにカットされますので、旨味が出やすいです。それだけに細か過ぎる粉の影響を受け易いと言う短所もあります。

長年使っている内に、粗過ぎる粉や細か過ぎる粉が増えて来たら、歯を交換して下さい。

歯は4000円ほどで取り寄せ出来ますが、下手に取り付けるとモーターが焼け付く可能性もありますので、修理に出したほうが安全です。その場合、技術料3000円ほどがプラスになります。


微粉

プロペラ式

どのメーカーも

同じような

仕様です。

プロペラ式は、歯の形状がプロペラの様になっているので、こう呼ばれています。

安価で手に入りますが、挽き目が揃う事はありません。

メーカーや歯の形状が違っても、同じ様な挽き具合です。

振りながら挽くと多少揃います。それでも「ふるい」に掛けてからお使いになる事をおすすめ致します。

デバイススタイルさんが「ふるい」付きで販売されていますが、結構なお値段になります。

ミル付き珈琲メーカーに使われているミルは、ほとんどがプロペラ式です。


メリタ 
パーフェクトタッチ
U
グラインド式



使っているうちに微粉の量が段々増えてきました。エスプレッソ用も少し粗くなってきたようです。1年程で歯がだめになってきてしまいました。この価格帯のミルは刃がすぐに駄目になります。何年かに一度買い換える必要がありそうです。返って高くつくかもしれません。

カリタ
セラミックミル

グラインド式
速さ=90g/3分

重さ=1.3kg

幅=150mm
奥行=85mm
高さ=215mm



グラインド式で、臼刃にダイアモンドより硬いと言われるセラミックを使ったミルです。細か過ぎる粉がナイスカットミルより多目です。ハンドドリップをされる方の中には、微粉の味が気になる方も多いようです。カリタさん曰く、「ナイスカットミルに比べると挽き目が細かい。」そうです。

これはセラミックなので、比較的刃は長持ちすると思います。

エスプレッソ用は挽けません。

この価格帯の電動ミルでは優秀な方だと思います。


微粉

カリタ  手挽き
ダイヤミル 
グラインド式

速さ=20g/1分

重さ=3.3kg

幅=190mm
奥行=180mm
高さ=250mm


挽き目は比較的きれいです。挽き目の粗さも調節可能です。手挽きの中では力の要らない方ですが、その分挽くスピードが非常に遅いです。ちょっと面倒くさくなってしまって、インテリアの一部にしてしまってる人も多いようです。

エスプレッソ用は挽けません。

カリタの手挽きミルは、このダイヤミル以外にたくさんありますが、どれも、支点が一つなので、歯の間隔がぶれやすく、粗すぎる粉と細か過ぎる粉が多いです。このダイヤミルは本体が重たすぎて、ぶれようがなく、カリタ製の中では微粉の量は少ない方です。


微粉

ザッセンハウス
カット式

速さ=20g/30分


ザッセンハウスであれば、刃はどれも同じ物を使っていますので、型式や価格の違いは、デザインの違いによるものです。

ダイヤミルのスピードに比べ、非常に早く挽けます。歯
が鋭いので、力もほとんど要りません。

歯が鋭いと言う事は、カット面もきれいですので、全部の味が出やすいです。

支点も2つですので、ぶれにくく、手挽きでは、最も優秀だと思います。

エスプレッソ用は挽けません。

歯を作っていた会社が倒産してしまい、慢性的な品薄状態が続いています。1年待ちで手に入ればラッキーです。


ポーレックス
セラミックミル
税込2980円

微粉

真ん中の写真の様に主軸が3点からホールドされており、ブレないようにしっかり出来ています。微粉の量も少ないです。

エスプレッソ用も挽けます。

セラミック歯なので、丈夫で長持ちです。力はそれなりに要りますが意外に早く挽けます。

安価なものでお探しなら、おすすめです。


富士珈機
みるっこ

R220 DX
グラインド式

税込み28000円
速さ=250g/1分

重さ=5kg

(横向き)
幅=245mm
奥行=165mm
高さ=360mm



業務用と変わらずとてもきれいに挽けます。モーターも力強く、家庭用のミルの中では、一番丈夫で長持ちです。機械としてみた場合の性能では、これ以上の家庭用ミルを探すのは難しいかと思います。挽き目のダイヤル調節と刃の微粉掃除さえしていれば、一生ものとして使えます。

グラインド式ですので、カット面や繊維までが、磨り潰されて、味が出にくいと言う短所もありますが、挽き目は均一にきれいに挽けます。、ハンドドリップでじっくりゆっくり抽出するのに、非常に向いています。

エスプレッソ用は挽けません。


「ちなみにみるっこには、カット臼付きと言う機種もあります。これは、エスプレッソ専用とお考え下さい。カット臼付はカット式ではありますが、微粉の量は非常に多いので、ドリップにはおすすめできません。」




微粉

既にミルをお持ちの方で不満のある場合は、一度「ふるい」にかけてから抽出してみてください。
デバイススタイルさんから、コーヒー専用の「ふるい」(マイクロパウダーセパレーター)も出ています。